Yチェアとの出会い、私がYチェア をお勧めする理由

Yチェアとの出会い

2000年現在の家具店継ぐ事を決心し帰鳥しました。当時、私達の店も含め地域の家具屋さんのほとんどが旧来の婚礼ダンスを中心にブライダル需要に特化した販売スタイルが長く続いていました。しかし住宅様式の変化やライフスタイルが変わりつつある中でその販売スタイルにも限界を感じていました。私は幸いにも10年間、関西の家具メーカーの営業部に在籍していたのでその動向をまのあたりに感じていました。都市部と地方では時間的な遅れはあるものの既に都市部ではライフスタイルショップやインテリアショップが台頭していましたので奥田家具もインテリア好きの若い方が来店したくなるような商品構成と店内改装を含めたリニューアル計画を立てました。そして全国の家具産地や展示会または関連イベントに出向いてお店で取り扱う商品を探すことにしました。その中でもデザインがシンプルで長く使い続けれる北欧の家具Yチェアも実際に取扱いしたい商品の一つでした。

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(当時)渋谷のショールームでYチェアの現物を確認したのですが「素朴で木のぬくもりのある.白木の椅子」というのが最初の印象でした。あまり派手さはないのですが、実際に座ってみると体全体をホールドしてくれる安定感とソープフィニッシュのサラッとした優しい感触、脚を組み替える度に座面のロープのきしむ音の臨場感、そして商品説明をしてくれた担当者の詳しい椅子の知識に感心させられたことの記憶が脳裏に焼付いています。

だれも見向きもしてくれないYチェア

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閉店売尽くしセールで従来の展示商品はほとんど無くなり、お店も新しく内装を綺麗にして新規に開拓した商材を展示入れ替えしてリニューアルオープンさせました。それと同時にビーチ材のYチェア1脚を店内の一番目立つところに北海道(旭川)のシンプルな手作り家具達と一緒にレイアウトしていました。来店されるお客様に一通り商品説明を試みます。担当者から受けたお話し通りの説明を試みるのですが中々成約に至りません。勿論、通常の椅子よりは高額な為、売りこなすのは難しいというのは承知していましたが、心が折れて撃沈状態でした。そんな状態が約2~3年間位続きました。

Yチェアがきっかけ

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そんなある日、好意にしていただいている建築家(先生)から新しく完成する図書館(現:湯梨浜町泊村)に椅子を入れたいのだけど?というお話を頂きました。数日後、図面を見せてもらいながらお話を伺うと「この建物は中庭からも気軽に出入りできる設計なんだけど!館内はプライバシーを確保したゆっくりできるスペースを数か所設けてあり、自分の好きな椅子に座って読書できる憩いのサロンのような図書館なんだよ。」その先生の自信みなぎる表情とストーリーのある設計計画は来館者の利用イメージや本を読む様子が容易に読み取れました。その後、改めて椅子のサンプルを持ち込み、椅子の使い方や背もたれの角度、サイズ感、樹種の違いによるメンテナンス方法や経年変化の具合など説明しながらダメ出しを食らいながらでしたが真剣勝負でお話しさせていただきました。最終的に座り心地やデザインの異なる白木のペーパーコードの椅子を無事納入させて頂きました。

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今、当時の事を改めて思い出すと(椅子の)良さを伝える事ばかり頑張っていましたが、それ以上に大事なことは、お客さんの状態やイメージをしっかり把握して、その椅子を使った時にどういう状況をもたらせる事ができのか、創意工夫して自分の言葉でしっかりお伝えしたり、その椅子の歴史や背景にあるモノづくりの奥深さなども一緒にお伝えしながらお客さんとその椅子を共有する事が全く出来ていなかったように思います。この件以降、少しづつですがお客様に色々なご相談を受けるようになるようになりました。

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