ペーパーコード張替(クラフトスタジオ)特別潜入!
カール・ハンセン&サン ジャパン(東京)CRAFT STUDIOのリペア作業の様子を特別に撮影させて頂きました。
4人のスタッフが分業して作業されていました。
まず、張替え依頼で届いたYチェアは、ハサミを使ってペーパーコードを切り落とします。
その後フレームだけにした状態で、接合部の緩みや破損などがないか確認してゆきます。
もし緩みがある場合は、木ハンマーを使って丁寧に各パーツを外してゆきます。
もちろん破損したパーツがあれば、新しいものに交換できるように主要なパーツは、全てこの工房にストックされているので安心です。
*フレームも経年変化によって色合いが異ってきますが経年変化した木部と違和感がないように工夫して対応して頂けます。
*奥田家具では張替のご依頼があった場合(作業前にパーツ交換等の確認連絡を差し上げます)
Yチェアのホゾの組替えがある場合、
グラつくところをバラして、ホゾ穴を奇麗にして接着剤を入れた後、木ハンマーで力加減しながら少しづつホゾを締めてゆきます。
最後に養生(スペーサー)を使って専用バンド(ベルト)で圧着固定し数日間寝かせます。
各パーツが細く、無駄なく組み上げてある為、接合部の穴も小さく微妙な角度に開けられています。
フレームを組み直す作業も組み立ても細かな作業になります。
カール・ハンセン&サンの拠点は世界各地にありますが、オフィシャルでメンテナンスサービスを行っているのは本国デンマークと日本だけのようです。
特にリペアの中で一番多いのが、Yチェアのようです。
自然素材のペーパーコードは、経年変化したナチュラルなフレームとも相性がよ
く、張り替えても違和感なく馴染みます。
「これから何十年もこの椅子(Yチェア)を使われていると思うと責任を感じます。」とスタッフさん。
世の中には、たくさんの椅子がありますが、Yチェアを選んでいただいた理由の中で特に多いのが、
・メンテナンスをしながら長く使える
・適切なメンテナンスをすることで長く使える。
・世代を超えて張り替えたり修理しながら長く使える。
(STAFF談)
手入れをすれば何十年も使えることが世界中の愛用者によって証明されているYチェア。
ペーパーコードの張替えるタイミングをスタッフに伺うと「お使いになられるお客様によって状況が異なるので…」と回答でしたが…、
奥田家具では、平均すると10~20年使われて張り替えをされるお客様が多いです。その際、接合部の緩み等もあるので、椅子の状態を見ながら…ご相談して修理のお見積もりをご相談させて頂きます。
今回の撮影は、熟練の職人が1脚にペーパーコードを張り込む作業は、約1時間~1時間半位かかります。
強く引っ張り過ぎてもだめですし、弱過ぎてもだめ。指が相当傷むので革の手袋をするのですが、その革も1週間もちません。最後に1本入るかどうかで座り心地に大きな差が出るので均等な力で張られた美しい座面。
長く使える椅子とは、1世代だけでなく、2世代、3世代とぺーパーコードを張り替え木部もメンテナンスしながら、
経年変化したフレームに愛着をもって世代を超えて使い続けれます。
オフィシャルのCRAFT STUDIOを国内に置くことで、
「長く使い続けたいと願う人の為に、なくてはならないもの」
そして、少しでも美しいメンテナンスをするために技を磨く職人さんのマインドを感じました。
カール・ハンセン&サンの拠点は世界各地にありますが、
オフィシャルでメンテナンスサービスを行っているのは本国デンマークと日本だけのようです。
最後になりましたが、本国デンマークのモノ作りのDNAを熟練の日本人STAFFがより技術を磨きながら、その技術を若い方STAFFに教えて切磋琢磨している様子が今回の撮影取材で伝わってきました。
今回のリロープ作業の様子は動画でもご覧いただけます。
Yチェアの張替え 修理のご依頼は奥田家具までお問い合せ下さい。
張替の様子を5分(YOUチューブ動画↓)
Yチェア ペーパーコードの張替え(カ―ルハンセン&サン ジャパンのスタッフ)2023 11 01 (youtube.com)